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8.292021
資金繰りが厳しい時に、読んで、Vol,2 お金の使い方、優先順位
お金の使い方、優先順位について
1、優先順位を決める。
2、口座を整理する。
この二つについてお話します。
何度かお話ししたことがありますが、手形と小切手の不渡りを1度でも出せば銀行が凍結されてしまうので、そうなると倒産となります。
(倒産という定義は実際はもっと奥が深いのですが、簡単な説明で。。。)
逆に、手形と小切手の不渡りを避けることができれば、会社が倒産することはありません。
実質破綻とみられていても生き残ることができます。
私たちも、28億円の借金を抱えて実質破綻と格付けされてきながらも、こうしてV字回復することができました。
さて、お金の優先順位のお話に戻りますが、私は順位を決めてそれを徹底して守りました。
外注先さんや、仕入れ先さんが連鎖倒産しないためにも、そして会社の社員の家族を守るために、『倒産させない!!』って決めたのです。
だからこそ、自分たちが生き残るために、仕入れ先さんや外注先さん、社員の家族の支払いを後回しにして迷惑をかけることはできない。
1、2、3番の順位が入れ替わるぐらいだったら倒産させる方がよっぽどマシです。
そう思って順位を絶対に守ってきました。
600回以上に渡り、毎回払えるかどうか、苦しいストレスを感じながら支払いを苦心してきました。
だから、それがどれだけ大変かも知っているし、本当に苦しいことです。
でもこうやって順位を決めることで、迷わなくて済みます。
そして、誰かを守ることが勇気になるのです。
だからこそ、厳しい銀行マンたちに必死で食い下がってこれたと思います。
手形や小切手も支払いを一番に考えてしまうかもしれませんが、これが私たちが決めた優先順位です。
• 1.買掛金、仕入れ代金、外注費
• 2.人件費
• 3.手形小切手等の支払い
• 4.家賃
• 5.水道光熱費、通信費、ガソリン代などの一般経費
• 6.銀行等の借入れ金の返済
• 7.社会保険料、税金
さて、こうして優先順位を決めたら、次に何をするか?
とにかく次にすることは、口座を整理すること。
例えば、絶対に支払いを落としてはならない口座に、電気代や、水道代の引き落としなどを一緒に混同させないこと。
社会保険や、税金、水道高熱費や通信費などは全部現金で支払うように手続きを変更していき、口座を整理します。
優先順位が1位のものと他のものを口座の中で混同させないために口座を整理して分けるのです。
例えば4位の支払いが1位と口座が一緒だと、流れ資金繰りが混同してしまいます。
そうならないために口座をとにかく分けました。
資金繰りが厳しくなっている方には、口座を分ける、という考え方を持ってください。
私は、こうした過去の経験を生かして、普段からいざという時のことを考えて常に口座を分けています。
次回は金目のものは徹底的に現金化していく。というお話です。